ソムリエ主婦🥂育児のぼやき

長女2歳&次女0歳、ソムリエ資格をもつ29歳専業主婦の日々。ワインを飲むひとときのように、肩の力をぬいてホッとする時間を大切にしたい。

【エッセイ】抱っこの重みと、もうすぐ来る“抱けなくなる日”のこと。

最近、抱っこがずっしり重くなった。


2歳半を過ぎた長女は「だっこー」と言って、両手を伸ばしてくる。


0歳の次女はまだ軽いけれど、1日に何度も抱き上げるから、腕の中はいつも温かい。

 

抱っこは、愛しさと疲れの入り混じった行為だと思う。

買い物袋を片手に、もう片方で子どもを抱えて階段を上がる。

汗をかきながら「ちょっと歩こうよ」と声をかけても、「だっこがいい」と首を振られる。

腰が痛い、腕がしびれる、でもその体温が伝わるたびに、心の奥がふっとやわらかくなる。

 

 

ある夜、寝室で長女を抱いてベッドまで運んだとき、ふと気づいた。

この抱っこの感覚を覚えていられるのは、あとどのくらいだろう。

 

歩くようになってからも、抱っこをせがまれる時間は少しずつ減っていく。

手をつないで歩く時間が増えて、やがて「もう大丈夫」と言われる日が来る。

そのとき、私の腕の中は急に軽くなるのだろう。

 

それを思った瞬間、抱いたままの娘の重みが、なんだか胸の奥まで響いた。

この小さな体は、日々確実に成長している。

いつか自分の力で立ち、遠くへ行く。

抱けるうちは、しっかり抱いておこう。そう思った。

 

この重みを、もう少しだけ覚えていたい

 

次女はまだ赤ちゃんで、抱っこしないと泣いてしまう。

夕方、家事がたまっているのに泣き声が止まらなくて、つい「もう少し待って」と言ってしまう日もある。

でも腕に抱いた瞬間、その温もりに救われる。

体の奥の緊張がゆるんで、ああ、私もこの子に抱かれているのかもしれない、と思う。

 

抱っこは、子どもを支えるだけじゃなく、親の心も支えてくれるものなんだと思う。

「大丈夫だよ」と言っているのは、むしろ子どものほうなのかもしれない。

 

夜、寝かしつけを終えて部屋を出る前に、寝息を確かめるのが習慣になった。

丸まった背中、布団からのぞく小さな手。

昼間あんなに大変だったのに、その寝顔を見ると全部どうでもよくなる。

 

眠る子を見ていると、時間がやさしく止まる

「また明日も抱っこしてね」と小さく願う。

今の重みを、ちゃんと感じておきたい。

思い出になる前に、記憶に刻んでおきたい。

 

子どもを抱ける時間は、想像よりずっと短い。

でも、その短い時間の中に、何年分ものぬくもりが詰まっている。

大きくなって、もう抱っこしなくなっても、あの重さは心のどこかに残っている気がする。

 

いつか手を離して歩いていくその日まで。

私はきっと、抱っこの記憶を抱きしめて生きていくんだと思う。

 

 

…なんて思った秋の夜長、最近こんなトーンが多いですね😊

なんか本当に疲れているかもしれないです。笑

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました✨