ソムリエ主婦🥂育児のぼやき

長女2歳&次女0歳、ソムリエ資格をもつ29歳専業主婦の日々。ワインを飲むひとときのように、肩の力をぬいてホッとする時間を大切にしたい。

【エッセイ】最近、忙しかったからな。|母として、私として、ちょっと一息

ここしばらく、なんだか毎日が慌ただしかった。

資格試験の勉強、子どもの風邪で通院、夫の出張。

どれも避けられないことで、誰かのため、自分のために動いていたはずなのに、気づけば一日があっという間に終わっていた。

 

静かな夜の光が、心の隙間を照らしてくれる

 

朝は子どもの咳で始まり、夜は参考書を開いて眠る。

頭のどこかで「もう少し頑張らなきゃ」と思いながら、体はとっくに休息を求めている。

なのに不思議と止まれない。止まると、全部が遅れてしまうような気がして。

 

少し冷え込んできた夜、子どもたちが寝静まったあと、リビングの電気を一つだけ残してコーヒーを淹れた。

カフェインレスでも、香りだけで心が緩む。

その湯気をぼんやり見つめながら、「最近、忙しかったからな」と独り言みたいにこぼす。

 

言葉にしてみると、それだけで少し軽くなった。

「頑張ってるね」って誰かに言われたような気がした。

 

一日の終わりに、ようやく“私”に戻る時間



 

この数週間、いろんな“頑張り”が重なっていた。

子どもの体調が崩れるたびに予定を変え、熱が下がったと思えば咳が出て、ようやく治ったころにはこっちが疲れ果てている。

夫が出張でいない日は、夜の寝かしつけが少し長く感じた。

静かな部屋に自分のため息が響く。

 

試験勉強も思うように進まなかった。

「やらなきゃ」と思って机に向かっても、数行読んだだけで眠気が押し寄せる。

頭では理解しているのに、心が置いてきぼりのまま。

 

それでも朝はまた来て、子どもが笑って、洗濯機が回って、日常が始まる。

そんな繰り返しの中で、自分をどこかに置き忘れていた気がする。

 

忙しさって、疲れだけじゃなくて、“余白のなさ”なのかもしれない。

時間があっても心に余白がないと、全部が詰まって見える。

だから、今日はもう詰め込まないことにした。

 

コーヒーの香りを吸い込みながら、ただ静かに過ごす。

スマホも開かず、音楽も流さず、冷めていくカップの温度に季節を感じる。

それだけで、体の奥のほうから少しずつ力が抜けていくのがわかる。

 

焦らなくてもいい。

家のことも、子どものことも、仕事も、少しずつ回っていく。

全部を完璧にやらなくても、ちゃんと前に進んでいる。

 

寝顔を見ながら、深呼吸ひとつ

 

「今はこれでいい」と思える夜を、自分にちゃんと許してあげたい。

明日の朝、また忙しい日が始まるとしても、この静けさが心に残っていれば大丈夫。

 

最近、忙しかったからな。

だから今日は、もう頑張らなくていい。

 

 

…なんて思った、秋の夜長でした🌛🌾📚☕️

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😊