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1.『マディソン郡の橋』と『ビフォアサンライズ』
前の記事で『マディソン郡の橋』を書きましたが、この映画の一つのきもは、
4日間という短い時間で劇的に恋に落ちる、という点ですよね。
突然ですが私が大好きな映画の一つに『ビフォア・サンライズ』があります。
『マディソン郡の橋』がお好きな方の中には、『ビフォア・サンライズ』も好きという方が少なくないのではないでしょうか。
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この二つの映画は、上映されたのはどちらも1995年。
また、どちらも短期間で生涯ないと言えるような恋愛をするという点が似ています。
『ビフォア・サンライズ』は、そのタイトルの通り夜明けまでの短い時間で、男女が宿命的に心を通わせ恋に落ちていく様子を描いた映画です。
『恋人までの距離(ディスタンス)』という邦題がついてますが、二人の主人公が長距離列車で出会ってから会話を重ねていくうちに、心の距離を近づけていく様子がたまらないですよね。
2.ワインバーで『ビフォアサンライズ』と出会う
さて。
一つの映画は、その他さまざまなものと繋がりを持っているものです。
かなり比喩的な表現だけど。
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よく通っていた古酒をメインで提供するワインバーで「年の近いワイン友達を紹介してあげるよ」と、いくつか年上の常連の女性客を紹介してもらったことがあります。
ある日その女性客の方と、そのワインバーで待ち合わせました。
その日は私と彼女だけしかお客はいなくて貸切状態。
そのまま食事をし、ゆっくりと時間を重ね熟成したワインを楽しんでいた時、好きな映画の話になり、そこで彼女も『ビフォアサンライズ』が好きだということを知りました。
私たちの話をきいていた、ワインバーの店主も「自分もその映画が好きだ」というからその話で盛り上がった記憶があります。
ワインをずいぶん飲んでいたから、どんな会話をかわしたかまでは定かでないけど、とにかく好きな映画が同じだということで、その空間の一体感が強まりました。
本当にささやかな思い出。
けれど映画は人生のいくつかの曲がり角で、そういったささやかな出会いをもたらします。
そのワインバーでの一晩、閉店までの数時間。
私たちの夜も、惜しまれながら更けてきました。
3.ある一つの親密な夜
ある一つの親密な夜というのは、時の流れが凝縮されているように感じます。
意外と、その最中はそう思わないものです。
けれどある時を過ぎると私たちは、懐かしみながらその記憶の断片を眺めるのです。
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もちろん、『ビフォアサンライズ』のその後の2作も大好きですがやっぱり1作目がすごくいいですよね。個人的には。
明日から三連休ですね。
季節の変わり目、体調に気をつけ良い休日をお過ごしください。
それでは、また。